ソフトカプセルとハードカプセルの違い
分厚いゼラチンでの硬化を最低限に
日本における湿気との戦い
ソフトカプセルは脂溶性原料や油をカプセル化できる利点があり、日本でも戦後長らく利用されてきました。しかし、わずかな温度変化で粒が体積変化を起こしてしまう為、可塑剤(柔軟性を与える)が必要不可欠です。実は、ソフトゼラチンカプセルは透過性が高く、時間が経つにつれ、内容物の透過が起きやすくなります。この高透過性は可塑剤が形成する小さな穴によるものです。左図のように、表面拡大してみると、ソフトカプセル被膜表面には小さな隙間があります。隙間があれば空気も通ります。皆さんも、時間が経ったDHA魚油ソフトカプセルの生臭さが気になった経験があるかもしれません。★★★液体充填ハードカプセル、Licaps(R)は、ソフトとハードの中間に位置し両方の弱点を克服するために開発。これまではソフトカプセルしかダメだった脂溶性原料等も、よりきめ細かいハードカプセル被膜に詰めることができます。さらに、Licaps(R)はDual ring systemで逆流を防止することで極限まで密閉性を高めています。
粒の硬化と崩壊性
【崩壊性試験】独立行政法人国民生活センターの調査で、市販のサプリ100製品のテスト結果、4割が規定時間内に溶けず残った、という報告がありました。「飲んでも体内で吸収されていない恐れがあり、品質が保たれていない」 崩壊性試験に合格しなかった、つまり、小腸など「その成分が吸収される場所を通過する時」に、溶けずに塊のまま降りている可能性がある、と。ここで特に注意すべきなのが、「ソフトカプセル」なんです。実は、ソフトカプセルの皮は結構厚く、ゼラチンは「保存中に酸素の攻撃を受けて分子重合を引き起こして硬化し水に不溶となる」という大きな特徴があります。「酸化すると硬化して水に溶けない」んです。開封して時間が経ちカチコチに固くなった粒に出会ったことがある人も多いかもしれません。noiが、粒の劣化にこだわる理由はこれです。★noiでは、日本薬局方に基づき、粒に対してきちんと崩壊性試験が実施されています(日本薬局方 一般試験法<6.09>崩壊試験法に準拠 20分以内に崩壊)。